株初心者がベトナム株に挑戦!

株初心者がハノイで生活しながら、ベトナム株に挑戦。ベトナムでの生活も織り交ぜます。

ベトナム 「実習生送り出し機関」の違和感

先日、取引先の方に誘われ、「実習生送り出し機関」と言われる、学校のようなところを見学してきました。

日本と各国の間に、実習生制度というのが存在していて、例えばベトナム人「実習生」という立場で
訪日し、農業とか縫製とか造船といったような業界で一定年数(3年とか)働き、その分野の技術を
習得し、母国に帰り、日本で習得した技術を自国に還元するというのが制度の目的のようです。

で、河内イイネが見学した「実習生送り出し機関」というのは、実習生として日本に行く前に、
専門技術や日本の生活、マナー、文化、そして日本語を教える学校で、実習生は寮に住みながら、
数か月、訓練?教育?を受けるようです。

で、見学してて、違和感というか、正直、不快感すら覚えました。

  • すれ違う実習生全員が、いちいち立ち止まって、「こんにちは!」と言いながら深々とお辞儀する。

 見る人にとっては、なんて礼儀正しいんだろうと感じるかもしれない。
 でも、こちらは担当者と話しながら 歩いているわけで、そんなきっちり挨拶されたら、
 こちらもいちいち話しを止めて、挨拶しなくてはと思う。
 きっと、学校の教育として、このような挨拶を刷り込んでいるんだろうけど、
 あまりにも短絡的で機械的
 実習生たちはいいことをしていると思い込んでいるようなので余計たちが悪い。
 目礼だけでよくないかい? で、案内してくれ担当者は、実習生の挨拶はほとんど無視。
 だったらさせんなよ。

  • 寮も見学。一部屋に2段ベッドが4つ。つまり8人部屋。プライベート空間はほとんどなし。

 まあ、これはこれで仕方ないとして、洗面台の棚に個人用のコップと歯ブラシ。
 コップの中に歯ブラシを入れてるんだけど
 歯ブラシを傾ける方向も右側に決めているとのこと。なぜに! 

  • 日本語の授業を見学。実習生が何かを発言するときは、必ず「失礼します!」と言って立ち、「失礼しました」と言って座る。

 日本でそんなことやってたっけ? 俺たち、そんなことやって育った?

  • 河内イイネが「日本語、どう、難しい?」って聞くと、クラスにいた20人くらいの実習生が一斉に「はい、難しいですが、

 おもしろいです」と揃って答える。個人個人いろんな反応があると思ったが、全員が一言一句、違わぬ回答。
 河内イイネがびっくりして教師の顔を見ると、満足気、ご満悦の表情。気持ちワル!

  • 彼らは全員、食べたいものは、すし、刺身、てんぷら、行きたい場所は富士山、やりたいことは花見。そこはまさに没個性の世界。

 きっと、教師に紹介されたものしか知らんのだろうなー。自分で調べるという発想がないのか、そういうリテラシーみたいなものの
 教育が施されていないんだろうなー。

彼らは日本の企業に働きに行くんだけど、企業側としては、実習生は、個人の意見など持たず、経営者の言う通りに働いてくれる、いわば礼儀正しいロボットが欲しいんだろなー。
そして、送り出し機関にとっては、日本の企業に送った実習生の数が実績になるので、日本の企業のニーズに合わせた人材(型にはまった人材)を作ることが必要になるのでしょうねー。

なんか、嫌なもの見たなー、という感じでした。